アメジストとは？高貴な紫の宝石の魅力を解説

アメジストって宝石なの？アメジストってパワーストーンなの？と疑問に思うことはありませんか？

アメジストが宝石としてどのように使われているか解説します！

高貴な紫を発色する石は半貴石のカラーストーンの中で一番の人気を誇り、紫色といえばコレ！という代表的な石がアメジストです。かつて四大貴石（ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド）と同じように珍重され、王族のみが着用を許される石でした。

アメジストはギリシャ語で「酔払わない」という意味で、悪酔いしないお守りとして用いられています。お酒飲みがちな方にアメジストを贈られたら、教養あふれる悪酔い防止のお守りなるかもしれませんね。
さらにアメジストは、精神を落ち着かせてくれる効果があると言われています。

アメジストとは

アメジストとはどこにでも豊富にある水晶から作られ紫色をした石のことです。和名では「紫水晶」です。水晶が主体でアメジストに近い石がローズクォーツやシトリンです。アメジストが貴重だった頃は王族のみが保有していましたが、19世紀ころブラジルで大量に産出できるようになってから価格が急落しました。豊富に出回ることから、偽物はほとんどありません。

大昔に比べ希少性が薄れ価格が落ちたアメジストですが、水晶系の石の中で一番人気があり、需要があることには変わりません。

世代にもよりますが、ファインジュエリーだけでなくコスチュームジュエリーのパーツとして利用しても非常に人気がある石です。

アメジストのカラーバリエーション

紫色といっても薄いライラック〜ラベンダー〜ディープパープルと色合いは幅広いです。これはアメジストが大きな水晶の塊となって産出され、結晶のなかで均一な色合いが出る訳ではないからです。鉄由来の不純物によって水晶が紫色になり、また美しいパープルのグラデーションが生まれます。以前は濃い紫色のアメジストに価値があるとされ、価格も色が濃い方が高かったのですが、現在は嗜好の多様化により淡い色合いのものも人気です。

クラシカルなジュエリーの王道を行きたかったら濃紫色ですが、カジュアルに楽しむならライトパープル系色もおすすめです。

紫に赤み掛かったのものはラスベリーというニックネームが付きます。

アメジストのクラリティ

アメジストだけでなく仲間の水晶もそうですが、クラリティ（透明度）は石の輝きを楽しむのに重要です。不純物が入っていることによって、宝石としての美しさを損なってしまうからです。

アメジストは宝石として豊富にあり比較的手頃な価格なので、インクルージョン無しのものが手に入ります。

紫外線による色あせ

アメジストの弱点が紫外線にさらされ続けると退色してしまうことです。ジュエリーとして日常生活で着用する分には問題はありませんが、置物として窓辺に飾ったままにしておくと紫色が抜けてきてしまいます。

アメジストにまつわる文化

アメジストの名前の由来

アメジストの紫色がワインを連想するのは古今東西同じです。古代では紫色した美しい石からからワインを連想し、さらに酒神バッカスを連想したと言われています。可憐な乙女「アメシス」にまつわる酒神バッカスによる神話から、アメジストを身につければお酒で悪酔いしないという言い伝えがあります。アメジストはギリシャ語で「酔払わない」という意味です。

アメジストのヒーリングパワー

お酒の神様の伝説だとなんとなく騒がしい石のような気がしていまいますが、アメジストは精神を落ち着ける石として人気があります。アメジストのベースの石、水晶は浄化作用があると言われ、紫色のアメジストは冷静沈着になれるよう手伝ってくれます。

アメジストの伝統

比較的安価なアメジストが王族の冠に使用されていたり、宗教儀式の場の装飾品になっているのは、かつてアメジストが貴重な石だったからです。アメジストが珍重されていたころの伝統を現在も引き継いでいます。

価格はともかくアメジストの濃い紫色は神秘的で高貴な雰囲気です。

アメジストから派生した石

アメトリン

アメジストが人気の石と言われるのはアメトリン人気もあります。アメジストとシトリンが一体化した石をそれぞれの名前から引用してアメトリンと呼ばれています。紫色と褐色のコンビネーションがなんとも美しく人気があります。

プラシオライト・グリーンアメジスト

グリーンアメジストと呼ばれる緑色の石があります。アメジストを加熱することで生まれるライムグリーンが美しい石で、プラシオライトとも呼ばれます。グリーンアメジストというよりグリーンクォーツと呼ぶほうが正確です。

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