赤い宝石といえばコレ!
でもルビーが「赤い」ということ以外に、なぜ宝石として珍重されているかご存知ですか?
ルビーの価値を知るために、あなたのお手伝いができる記事です。
宝石界の人気者ルビーはいつの時代も濃い赤色で人々を彩ってきました。鉱物としての耐久性と硬度に優れ、日常的に着用するのに理想的とされてきました。ルビーの濃い赤色はときに血の色と例えられることもありますが、それほどエネルギッシュな石ということです。クラシカルな宝石として不動の人気を誇ります。
ルビー自体流通市場に出回りますが、産出量が少なく高品質なものに出会うのは難しいです。
この記事はこんな方におすすめです!
- ルビーってなに?
- ルビーとサファイアはどう違うの?
- ルビーはどう選べばいいの?
ルビーとは
ルビーとは、ピンク〜濃赤色をしたコランダム(硬玉)で、サファイア、エメラルド、アメジスト、ダイヤモンドと並ぶ主要な貴石です。コランダムといえば仲間であるサファイアが同じく有名です。
美しい赤色と希少性から宝石の女王と称えられています。可愛らしい名前はラテン語で「赤」を意味する「ruber」からです。ルビーの価値は色、クラリティ、カット、カラット数によって判断されます。
「ピジョン・ブラッド」や「ブラッド・レッド」と呼ばれる、真紅のルビーは最も輝きが強く、価値が高いとされています。ブラッドと付くとなんだか生生しく感じますが、それほどルビーの赤色は鮮烈なのです。蠱惑的な深い赤は他の要素よりもプレミアが付きます。
ルビーとサファイアの関係
ルビーと言えばサファイア、というようにこの2つの貴石は一対として扱われます、赤色の反対は青色とでもいうかのように。ルビーもサファイアも元々は同じコランダムという鉱物です。
コランダムに不純物が入ることによって様々な色になりますが、赤く発色するコランダムだけをルビーと呼び、他のものはサファイアと呼ばれます。地中深くの高温で形成されるコランダムに1%ほどの微量の酸化クロムが含まれることにより赤色になります。0.1%ほどの含有量だとルビーではなく、ピンクサファイアとして扱われます。サファイアの解説はこちらからどうぞ。
酸化クロムの含有量の少なさでピンクサファイアになってしまうというのなら、含有量が多ければ多いほどいいのではないかと思ってしまいます。ところが酸化クロムの含有量が1%を越えると、どんどん黒くなりルビーとしての美しさを損ないます。1%ほどという絶妙な含有量がルビーの希少性を高めています。
ルビーの価値基準
カラー
ルビーの価値を決めるのに一番大事な要素がカラーです。ルビーになる鉱物のコランダムは数多くあれど、ルビーと呼ばれ価値があるものはまずはカラーによって限られます。オーバートーンによってオレンジ色や紫色が掛かっているように見えるものもありますが、ルビーといえば純粋な赤色に市場価値があります。
一番価値が高いとされているのが、「ピジョン・ブラッド」と呼ばれる鮮烈な赤色のルビーです。ルビーの最高級品とされ産出量も少ないせいで、価格は非常に高いです。
クラリティ
天然の鉱物にインクルージョンが存在することは仕方のないことで、宝石に他の鉱物が含有されていたり、ガスや液体の小さな気泡があったりします。また鉱物の形成中にクラックが入ることもあります。
ルビーのインクルージョンはブリリアンス(輝き)とクラリティ(透明度)に影響を与えます。当然ですが、インクルージョンが少なければ少ないだけクラリティが増します。肉眼で明らか分かってしまうものはルビーの価値を下げます。
ルビーの場合、細長い針状のインクルージョンはときにアステリズムを示しスタールビーと呼びます。
カット
希少なルビーの輝きを活かすため、カットも重要な要素になります。カットはルビーの結晶の形状によって決められることが多いです。
カラット
1カラットを超えるルビーは希少で価格が上がります。そもそもの希少性が高いルビーは大きくなるほど高価になります。
ルビーの良さ
力強い赤色
情熱的な色、力強い色、高級感ある色であるのが赤色です。モノトーンの服のコーディネートの一番映える差し色が赤です。着色をしたのではなく自然発生する鮮やかな赤色を愛でない手はありません。ルビーは、シンプルな服装に1つ足すだけで圧倒的に華やかに見える石です。
耐久性
煮ても焼いても大丈夫!と言われるくらい丈夫なのがルビーの特徴です。汗・皮脂や化粧品が付いても変質することがありません。万が一火事にあってもルビーだけはきっと残っています。日常身に着けるものがすぐに壊れてしまっては困りますから、ジュエリーにこのくらいの耐久性あると嬉しいですね。
ただし美しさを保つためにお手入れは忘れずに!
希少性
ルビーはダイヤモンドより希少性があります。いいものには数限りがあるので、逃さないようにしましょう。
高品質なルビーは希少なので、家族から受け継いだものがあれば大事にしましょう。
コメント
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